お盆は目前、夏祭りが迫ってきた。

我が町の鯨船祭りが全国の祭りとともにユネスコ無形文化遺産に登録されて、

やはり何かと賑わっている。

情報誌では、ここ数年、長男の教え子留学生を祭りに参加させていることなども紹介された。

上はドイツからの留学生フロリアン、今年は北欧からの二人が参加する。

彼らは毎年顔ぶれが変わるが、

勇壮な、そして粗野で荒っぽいこの祭りを、皆、存分に楽しんでいってくれる。

これは、留学生を祭りに参加させるという息子の提案を

快く受け入れてくださっている保存会や地元の方あればこそ。

ここに、私からも感謝を申し上げる次第です。

彼らとは結局言葉は通じないままで終わってしまうのだけど、

皆で一緒に賄いのおにぎりを食べたり、地べたに腰を下ろしてお茶を飲んだり、

私たち賄い係もほかの男集へと同じに接する。

それでも帰国後も思い出としてこの祭りを挙げてくれることが多いという彼らを

今年も私たちは歓迎、早くも彼らの分まで半纏を準備して我が家が預かっている。

若くて人懐こい彼らは、賄い係にも人気なのです。

さて、やはり今年はこの祭りに対する熱も例年より熱い気がする。

新たな取り組みもいくつかあり、

その中で、本日は伊勢音頭の講習会が行われた。

祭事の際には、唄上げと呼ばれる数人の唄い方が常に船の横で唄っているのだが、

祭りの後の氏神様へのお礼の宮参りのときに唄う伊勢音頭を

その唄上げの方のみならず、広く地区の者たちへ伝承をというわけだ。

町全体に唄を浸透させることを図っている。

唄。

口貝

梵語の音訳後唄匿バイノクの略で、三国時代に作られた新しい字。

仏教語の梵唄ボンバイは、仏典の偈ゲまたは頌ジュを調子に合わせてうたうことで、

インドの詠法による歌唱の意。

国語では民謡や俗謡のこといいます。

この他にも保存会では、祭り翌早朝の清掃隊等、小さな町ならではの取り組みを行う。

世話方はますます大変なことと思うが、

伝統文化の継承は、やはり大変に大切なことと感じている。